2016年12月31日土曜日

1/7(土)第1回研究会《文学と笑い》のお知らせ

学術交流支部では、笑いやユーモアについて様々なテーマで研究会を開催していく予定ですが、第一回目は《文学と笑い》です。

日本笑い学会学術交流支部・第1回研究会《文学と笑い》
2017年1月7日(土)16時40分~19時10分

発表1「文学作品のユーモアと翻訳不可能性」
     桑山佳子さん(東京外国語大学/チューリヒ大学)
概要:文学作品中のユーモアの翻訳は非常に困難であり、翻訳不可能性の議論に頻繁に登場するテーマのひとつである。しかしその一方、どんなに困難に見えるテクストであっても、翻訳者たちは訳文をつくりだしてきた。本発表では、現代日本文学の作品にみられるユーモアを対象に、その翻訳不可能性及び翻訳可能性について検討する。

発表2「創造の戦略としての笑い―パラッツェスキ「反苦悩」を中心に」
     石田聖子さん(日本学術振興会特別研究員/立命館大学)
概要:二十世紀初頭ヨーロッパに興ったアヴァンギャルド諸派は悉く笑いを称揚した。そこで笑いは、時代の転換期に新たな表現を創造するための格好の契機ととらえられた。イタリアでは未来主義者アルド・パラッツェスキが宣言「反苦悩」(Il Controdolore, 1914)を執筆し、笑いの創造活動としての側面に光を当てた。本発表では、アヴァンギャルド諸派の理念・宣言、また「反苦悩」の読解を通じて、創造の戦略としての笑いをめぐり検討する。

会場:キャンパスプラザ京都・第3演習室(京都駅から徒歩5分)
会費:一般500円 (日本笑い学会会員は無料)

誰でも参加可能です(事前申込不要)。 ご関心のある皆さま、是非どうぞお越しください。

2016年12月25日日曜日

『笑い学研究』23号がJ-STAGEで公開

日本笑い学会の学会誌『笑い学研究』の最新号No.23が、科学技術振興機構の電子ジャーナルサイト J-STAGEで公開されました。

J-STAGE『笑い学研究23号』 
 
〈論文〉狂言の笑いを取り出す(長島 平洋)
〈論文〉保育における子どもの笑いと人間関係(松阪 崇久)
〈論文〉青年期における笑いの性差―笑いに対する積極性尺度の開発と妥当性からの検討(伊藤 理絵)
〈論文〉コント番組における働く女性―職業や描写に関する一考察(石田 万実)
〈論文〉地域笑い史の構築―三重の文字史料による試み(浦 和男)
〈研究ノート〉落語と俳諧の類似点をめぐって―枝雀と芭蕉を題材に(ムズラックル ハリト)
〈研究ノート〉落語における女性の嘘に関する考察(脇本 忍)
〈研究ノート〉笑いヨガは心の減災に有効か―予備的実験研究(福島 裕人)
〈書評〉大野裕之著 『チャップリンとヒトラー メディアとイメージの世界大戦』(森下 伸也)
〈書評〉荻野アンナ著 『やさしいフランス語で楽しむ 荻野アンナのフラふら落語』(戸板 律子)
〈笑い学-海外での研究動向〉(広崎 真弓, 福島 裕人, 森田 亜矢子, 野村 亮太, 石田 聖子, 伊藤 理絵, 松阪 崇久)
〈投稿広場〉〈研究会記録〉

No.1~22はCiNiiで閲覧できます。→ CiNii『笑い学研究』 

2016年12月2日金曜日

12/11(日)日本笑い学会オープン講座「うれしい時はどんな顔?~笑みの社会性を考える」

《笑い学関連の講座の情報》


日本笑い学会オープン講座

12月11日(日)14時~15時30分
テーマ:「うれしい時はどんな顔?~笑みの社会性を考える」
講師:森田 亜矢子氏(関西大学人間健康学部・助教)
会場:大阪・弁天町ORC200生涯学習センター 第2研修室
会費:一般500円・学生300円・日本笑い学会の会員は無料(予約不要)

概要:たった1枚の写真の笑顔が、数十年後の幸福を予言していた…そんな驚くべき調査結果があります。カメラの前でニッコリ笑うことが、幸せな人生とどのように関係するのでしょうか。作られた笑顔にも、幸せを招く力があるのでしょうか。作為の笑顔を見抜くコツは…?本講座では、主に心理学領域の話題を提供しながら、笑顔の尽きせぬ魅力と謎について、皆様とご一緒に考えたいと思います。